歯科医師国家試験のための歯科辞典-ア行
[ア]
アイスマッサージ法
嚥下訓練の一つ。綿棒を凍らせ舌根部などを刺激し反射を誘発する。
アイデアルアーチワイヤー
エッジワイズ法における仕上げに用いられるワイヤー
アイヒナー分類
上下顎のうち小臼歯、大臼歯を4部位に分け、咬合支持状態による分類
アイボリーセパレーター
前歯部に用いられるくさび形セパレーター。う蝕の診査などにも用いられる。
アウエル小体
急性骨髄性白血病などでみられ、白血球の細胞質内にみられる赤紫色の針状の構造物
アウグスト乾湿計
乾球温度計と湿球温度計が連結された温度計。気流の影響などを受けやすく、現在はアスマン通風乾湿計が存在する。
アウグスベーガーの式
成人量に対する小児の薬の投与量の基準式。小児の薬用量=(年齢×4+20)×成人量/100
アーカンサスストーン
スケーラーなどの切削器具の研石
悪液質
悪性腫瘍や結核などの慢性疾患によって重度の栄養不良をきたした状態
悪性高熱症
全身麻酔中の急速な体温上昇により、アシドーシスなどの各種症状をきたす。
ハロタンやスキサメトニウムなどの併用で発生しやすいといわれている。
尿はポートワイン状のミオグロビン尿を呈する。
治療は麻酔の中止、冷却、ダントロレンの投与などがある。
悪性リンパ腫
リンパ系の腫瘍細胞が増殖し、ワルダイエル輪などに好発する。
Reed-Sternberg巨細胞を伴うホジキン型、日本人に多い非ホジキン型がある。
治療に際しては抗悪性腫瘍薬に加え、放射線療法の適応となっている。
アクセサリーポイント
側方加圧根管充填で用いる。スプレッダーを用いて挿入する。
アクセスホール
インプラントの上部構造のうち、スクリュー固定時の上部構造の穴。スクリュー固定により上部構造などの修理が容易となる。
アクチノマイセス(Actinomyces)
通性嫌気性グラム陽性桿菌。顎放線菌症を引き起こすA. israeliiや、根面う蝕を引き起こすA. viscosusなどが存在する。
アクチバトール
可撤性の機能的矯正装置。構成咬合による筋の機能力を発揮して機能性反対咬合症例や下顎後退症での下顎前方移動などに用いられる。
アクチン
筋原線維のアクチンフィラメントを構成するタンパクで、アクチンがミオシン上を滑走して筋収縮が起こる。
アグリカン
軟骨に含まれるプロテオグリカンの一つ。プロテオグリカンの中でも大型であり、テストに頻出される。
アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス(Aggregatibacter actinomycetemcomitans)
グラム陰性通性嫌気性桿菌。侵襲性歯周炎に関与し、家族内集積性がみられる。グラム陰性菌としての特徴の他、外毒素であるロイコトキシンを産生する。また、CO2存在下でも発育が可能である。
アクリノール
黄色色素の消毒薬。歯周治療や歯内療法処置の根管通過法などに用いられていた。発売中止。
アクリルレジン
義歯床用レジンや、レジン歯に用いられる。粉部の成分はPMMAである。
亜酸化窒素
笑気ガスとも呼ばれるガス麻酔薬。MAC105-110%。鎮静法の他、吸入麻酔薬の二次ガス効果も有する。
医学史では、ホレス・ウェルズ(歯科医師)をしっかりと覚えておこう。
アシクロビル
単純疱疹ヘルペスウイルスなどウイルスを抑制する抗ウイルス薬。プロドラッグはバラシクロビル。
アジソン病
副腎皮質機能低下症。低血糖、低血圧、体重減少、色素沈着などの特徴がみられる。
アシドーシス
血液のpHは通常7.35-7.45の弱アルカリ性であるが、重度の糖尿病による糖尿病性ケトアシドーシスや低酸素状態、腎不全などでpHが低下する。
アスパラギン酸トランスフェラーゼ(AST)
肝臓、骨格筋、心筋などの細胞に含まれる酵素で、障害を受けると細胞外に逸脱する酵素であり、肝疾患や心筋梗塞などで上昇する。
肝疾患でみられるALTより基準値が高い。
アスパルテーム
フェニルアラニン、アスパラギン酸からなるアミノ酸系の代替甘味料で、スクロース(ショ糖)の約200倍である。
フェニルケトン尿症の患者には禁忌である。
アスピリン(アセチルサリチル酸)
古くから柳の木には鎮痛効果があることが知られており、サリチル化して開発されたのがアスピリンである。
酸性NSAIDsの一つで解熱鎮痛効果を有する。
また、抗血小板作用を有するため狭心症などの血栓の抑制のためる投与されることもある。
インフルエンザの患者にはライ症候群のリスクがある。一部の患者ではアスピリン喘息がみられる。
アスベスト
古くよりビルなどの保温断熱目的などから多く用いられてきたが、解体時の石綿の飛散による肺線維症、悪性中皮腫の原因になることがわかり、肺がんを起こす可能性があるため、現在は原則として製造等が禁止されている。
アスペルガー症候群
広汎性発達障害の一つ。言語や知能の遅滞はみられないが、社会性の一部欠如などがみられる。
アスペルギルス
真菌の一種。日和見感染の主要原因微生物の一つ。口腔・耳鼻科領域では上顎洞などにも病変がみられることがある。
アスマン通風乾湿計
温度、湿度を測るためのアウグスト乾湿計の短所を補うために開発された乾湿計。
アズール顆粒
好中球にみられる顆粒でペルオキシダーゼなど各種酵素を含む。
アセチルCoA
三大栄養素である炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質の代謝や脂肪酸の合成に関与する。
アセチルコリン
神経伝達物質の一つで、ニコチン性受容体やムスカリン性受容体に結合する。
ASO
アンチストレプトリジンO。Streptococcus pyogenes(化膿レンサ球菌)の産生する溶血毒素(ストレプトリジンO)に対してヒトが産生する抗体。
アタッチメント
義歯の維持のためなどに用いられる支台装置。
アタッチメントレベル
CEJ(セメントエナメル境)からポケット底までの距離。治療により少なくなった場合には、アタッチメントゲインと呼ばれる。また、臨床的(クリニカル)アタッチメントレベルは、歯肉退縮量とポケット測定により求められるので違いを理解することが大切。
アダムスのクラスプ
小児歯科などで用いられ、歯種を問わず、また萌出途中の歯にも用いることが出来る。
アーチファクト
障害陰影とも呼ばれ、パノラマエックス線撮影やCT、MRIなど様々な撮影法でもみられる。撮影中の体動や、ピアスや義歯の金属など様々な原因により生じる。
アーチフォーマー(アーチフォーミングタブレット)
矯正のマルチブラケット法において、ワイヤーのアーチの形状をつくるための装置。
アーチレングスディスクレパンシー
左右の第一大臼歯の近心面間の周長であるアベイラブルアーチレングスから、第二小臼歯から反対側の第二小臼歯までの近遠心径の和であるリクワイアードアーチレングスの差で求められる数値。このアーチレングスディスクレパンシーにより、叢生や空隙状態が分かるため、矯正歯科の重要な位置を占める。
圧下
歯が歯根方向に移動する移動様式
圧覚
触覚などとともに重要な感覚の一つ。数種類の感覚受容器が関与しているといわれている。
圧縮強さ
圧縮の力を加えた時に、材料が破壊されるまでの応力
圧受容器反射
血圧を一定に保とうとする反射で舌咽神経が関与する頸動脈洞、迷走神経が関与する大動脈弓が重要
圧迫萎縮
廃用萎縮や代償性萎縮などとともに病理学分野での萎縮の様式の一つ。代表的なものには水腎症がある。
アーティキュラーレ
セファロ分析による計測点の一つで頭蓋底下縁と下顎枝部後縁とが交わる点。
アテトーゼ型
脳性麻痺の損傷部位による分類の一つ。最も多いのは痙直型だが、アテトーゼ型はその次に多く、不随意運動を特徴とする。
アデノウイルス
DNAウイルスの一つで、プール熱、流行性角結膜炎、咽頭結膜炎などを引き起こす。エンベロープは存在せず、咽頭や小腸などでも増殖可能である。
アドヒアランス
患者が医療職からの指示を守るかという言葉で、服薬などに際して用いられる。コンプライアンスという言葉が旧来用いられていた。
アドレナリン
高峰譲吉による発見。歯科の局所麻酔薬にリドカインとともに含まれ、リドカインとアドレナリンとは相乗作用を示す。局所麻酔薬にアドレナリンが添加されていることにより、出血の抑制、局所麻酔中毒の予防、局所での作用時間の延長など多くの利点を有する。
後ろう
ロングスパンブリッジなど鋳造収縮が大きい場合などに、鋳造物にろう着を行う。後ろうの温度は前ろうよりも低い。ろうは毛細管現象により流れる。
アナフィラキシーショック
ハチによる毒針、食物、薬など様々な要因により引き起こされる。歯科医師国家試験的に、血圧低下、頻脈の所見が重要である(実際の臨床ではアナフィラキシーの状態により動態は異なる場合もある)。喘鳴や、蕁麻疹、腹痛、下痢など消化器症状もみられる。
アナログ(インプラントアナログ)
インプラント治療における、インプラント体のレプリカで、模型製作時にインプラント体などに対する模型として用いられる。このアナログにより上部構造の製作が可能になる。
アバットメント
インプラント治療におけるインプラント体と上部構造の間の連結として用いる。既成製のアバットメントの他、CAD/CAMなどを用いて制作するカスタムアバットメントなどもある。
アバットメントスクリュー
インプラント治療でインプラント体とアバットメント、上部構造物を連結するために制作されたスクリュー。スクリューの緩みは上部構造の動揺など様々な弊害を引き起こす。
アピカルカラー
根管治療において、拡大した根管から数ミリ部分をいう。アピカルカラーの存在により、マスターポイントの試適時のタグバックを得ることが出来る。
アピカルシート(アピカルストップ)
アピカルカラーが根管に対し垂直方向への形態であるのに対し、アピカルシートは根管に対し、水平に付与される。アピカルシートの存在によりマスターポイントの逸出防止に働く
亜ヒ酸
以前は根管治療においてパラホルムアルデヒドとともに歯髄失活剤として用いられていた。
アフタ
通常、患者の主訴で「口内炎」と呼ばれることも多く、類円形の有痛性の潰瘍。中心部は白色、黄色で、周辺は紅暈(Red ring)となっている。アフタは、結核や癌、また、ベーチェット病をはじめとする全身疾患との鑑別など経過や形態などが重要である。
アブフラクション
強い咬合力などにより歯の歯頚部に微小な亀裂が生じ歯ブラシなどにより拡大すること。
アブミ骨筋神経
顔面神経の枝。顔面神経麻痺により障害が起きると聴覚過敏などがみられる。
アベイラブルアーチレングス
左右の第一大臼歯の近心から近心まで。矯正の模型分析で用いられる。
アペキシフィケーション
歯根が未完成の永久歯の感染根管歯、抜髄歯に対して行う。水酸化カルシウムを利用する。
アペキソゲネシス
歯根未完成の生活歯に対して行う。水酸化カルシウムなどを利用する。
デンティンブリッジの形成がみられる。
アペックス
ゴシックアーチ(セントラルベアリングデバイス)における左右の経路の交わる点
アペルト(アペール)症候群
Apert症候群。Crouzon症候群と同様にFGFR2の異常。尖頭、合指症がみられる。
アポトーシス
プログラムされた細胞死。核の凝集や、断片化が起こる。対する言葉にネクローシスがある。
アマルガム
水銀と様々な金属との合金。日本においても多く用いられたが水銀が含まれていることから見直しが行われている。除去の際には最小限の侵襲と専用のバキューム、換気などを十分に行い、除去物は水中に保管し、専門業者に廃棄を依頼するなど環境対策が求められる。
アミノ安息香酸エチル
ベンゾカイン。エステル型の局所麻酔薬で表面麻酔に用いられる。
アミノグリコシド系抗菌薬
ストレプトマイシン、カナマイシン、ゲンタマイシンなどが属する。タンパク質合成阻害。副作用には内耳性難聴、腎障害、神経筋ブロック作用などがみられる。
アミノ酸
タンパク質を構成する。アミノ基、カルボキシル基を有する。
アミラーゼ
唾液や膵臓に含まれる酵素。ガマ腫では吸引し、アミラーゼが含まれていることを確認する。
アミロイドーシス
コンゴーレッド染色で染色され、口腔内などでは舌の肥大がみられる。
アメリカ埋没法
義歯製作法のフランス埋没法とならぶ方法で、人工歯、支台装置、連結装置のすべてをフラスコの上部に填入する。レジンの填入は容易だが、浮き上がりには注意する必要がある。
アメリカ・フランス型埋没法
折衷法。義歯の構成要素のうち人工歯部をフラスコ上部にとり、他の要素はフラスコ下部にとる方法。局部床義歯や金属床義歯に適応される。
アメロゲニン
形成期のエナメル芽細胞が産生する。歯周組織再生療法では、ブタの歯胚由来のアメロゲニンを用いて応用されている。
アーライン
義歯製作に際し、義歯の後縁の参考にされる。「アー」と発音による仮想線である。
アラキドン酸
リノール酸、リノレン酸とともにアラキドン酸は必須脂肪酸に分類される。細胞膜の刺激によりホスホリパーゼA2により切断され、プロスタグランジンをはじめとする物質に代謝される。NSAIDsやステロイドとの作用機序とともに学ぶ必要がある。
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)
肝疾患などで、ASTとともに上昇する転移酵素である。
RID
う蝕の増加指数。口腔衛生学との関連で学ぶ必要がある。
RNA(ribonucleic acid)
遺伝子情報の転写産物である。RNA には mRNA(messenger RNA)、rRNA(ribosomal RNA)、tRNA (transfer RNA)、snRNA(small nuclear RNA)、hnRNA(heterogeneous nuclear RNA) などの分類があり、いずれにおいても一本鎖構造をとるが分子内水素結合によるヘアピン構造をとることもある(二本鎖 RNA構造を持つウイルスなどの例もある)。レトロウイルス科であるHIVなどはRNAからDNAへの逆転写酵素を有する。
ROC曲線
縦軸に感度、横軸に偽陽性(1-特異度)をプロットした曲線。各種スクリーニングなどの指標となり、一般的にグラフ左上が精度の高い検査として判断される。
アルカリフォスファターゼ(ALP)
骨などに含まれ、気質特異性が高い。生化学などでの石灰化との関係だけでなく、臨床検査として、骨や肝疾患のマーカーとしても有用である。
アルカローシス
血中のpHが7.45以上になった場合。代表的なものに呼吸性アルカローシスとして過換気症候群、代謝性アルカローシスして嘔吐などがみられる。
アルコン型咬合器
下弓に顆頭球があり、生体に類似する。顆頭球が上弓にあるものはコンダイラー型と呼ばれる。
アルサス反応
糸球体腎炎などアレルギー分類の三型でみられる。
アルジネート印象材
経済性に優れ、臨床で頻用されるハイドロコロイド型印象材。アルギン酸ナトリウムと石膏(硫酸カルシウム)が反応する。
アルツハイマー型認知症
日本において認知症の半数以上を占め、脳血管型認知症と比べ、階段を下がるように認知機能が低下する。近年、アミロイドや様々な沈着物、歯周疾患との関係など研究が行われている。複数の薬が開発されているが、初期に開発されたアセチルコリンエステラーゼ阻害薬のドネペジルなどが有名である。
RPIクラスプ
下顎遊離端義歯に用いられることのある緩圧型のクラスプ。Iバー、レスト、隣接面板の機能を有する。
RPP
心筋の酸素の需要の目安に用いられ、虚血性心疾患では12,000以下に抑えることが求められる。心電図などに表示されており、心拍数に収縮期血圧(最高血圧)を乗じたものである。
α遮断薬
アドレナリン受容体でα1遮断薬としては代表薬にプラゾシンがある。
α受容体
アドレナリン受容体でα1受容体は末梢血管の収縮が重要である。
α線
放射線の一つで粒子放射線の一つ。透過力が弱く、紙一枚で止まる。
アルブミン
肝臓で産生されるアルブミンは、薬物との結合や、pHの緩衝など様々な機能を有する。血中のアルブミンが低下すると、浮腫をきたす。
アルブライト症候群
GNAS遺伝子の異常による。線維性骨異形成症、皮膚のカフェオレ斑、性的早熟が代表的な症状である。
アルマアタ宣言
発展途上国などを中心としたプライマリーヘルスケアに関する宣言
アルミナ
酸化アルミニウム。サンドブラストなどに用いられている。
アレルギー反応
アレルギーの分類は主にⅠ〜Ⅳ型が用いられている。Ⅰ型はIgEが関与し、即時型アレルギー、Ⅱ型、Ⅲ型はIgM、IgGが関与し、II型は細胞傷害型アレルギー、III型は免疫複合体型アレルギー、IV型は細胞性免疫が関与し、遅延型アレルギーを起こす。
アロディニア
通常では痛みの刺激と感じないものを痛みとして感じる現象。
アンカースクリュー
矯正治療で用いられ、加強固定などで用いられる。
アンキローシス
骨性癒着。歯の再植など様々な要因によって起こり、特に下顎DEの骨性癒着は歯の低位を引き起こす。打診では金属音をきたす。
アングルの不正咬合の分類
上下顎第一大臼歯により近遠心関係により分類される。
鞍状型ポンティック
有床型ポンティックとともに可撤式ポンティックに分類されている。
鞍状歯列弓
乳歯の多発う蝕などにより下顎第一大臼歯の近心移動が発生し、下顎小臼歯が舌側への萌出をきたしている状態。
安静空隙
中心咬合位と下顎安静位の2~3mmの差。垂直的顎間関係の設定に用いられる。
安全域(治療係数)
LD50(50%致死量)/ED50(50%有効量) 一般的に値が大きいほど安全とされる。
アンダーカット
歯冠の最大豊隆部下や、歯槽部の最大部下を示す。アンダーカットを石膏などで埋める作業はブロックアウトと呼ばれる。
アンダーカットゲージ
アンダーカット量を測定する器具。0.25、0.5、0.75mmがある。
アンタゴニスト
作動薬(アゴニスト)と拮抗する物質
アンチモンソンカーブ
加齢変化などによって起こり、アンチモンソンカーブとは逆。
安定効力
保存修復学でよく用いられる言葉で、階段などの形態がある。
アンテの法則
ブリッジ設計における歯根膜面積との関係
アンテリアガイダンス
下顎の前方移動時の歯の接触要素。ラミネートべニアなどは唇側のみのためアンテリアガイダンスに変化はみられない。
アンテリアレシオ
下顎6前歯/上顎6前歯。欠如歯や矮小歯は計算に含まれるが、過剰歯は計算に含めない。
アンドレーゼン線
象牙質の成長線でエブネル線(4μm)の強調された線(20μm)といわれている。
アンレー
インレー窩洞のうち咬頭を含むもの
[イ]
ES細胞
内細胞塊由来の幹細胞であるが、iPS細胞に比べ倫理的な問題を含んでいる。
イオンチャネル
細胞膜の中に存在するタンパク粒子
イオン導入法
治療対象歯の中に薬液を入れ、根管導子を入れ、直流電流を流す治療法
鋳型
埋没材で制作される腔の型
E型肝炎ウイルス
A型肝炎とともに経口感染する肝炎ウイルス
易感染
感染に対する抵抗が減弱している状態。糖尿病などの全身疾患やステロイド服用中など
息こらえ嚥下
嚥下時の声門封鎖の確実性を挙げるために用いられる嚥下訓練の手技
育成医療
障害児などの自立支援医療の一つ
異形歯性
歯の形が部位によって異なる性質。特に哺乳類で多く見られる。
異型性
腫瘍細胞の正常な細胞との差異。核の大きさや形などがある。
移行義歯
比較的早期に義歯の修理や再製作が予測される場合などに用いられる。このような他の分類としては即時義歯や治療用義歯などがある。
萎縮
一度正常な大きさまで成長した組織や臓器がさまざまな理由でその大きさを減じること。加齢による老人性萎縮などがある。
異常嚥下癖
乳児型嚥下が残存して嚥下の際に上下顎歯列間に舌が介在して嚥下を行う習癖のこと。
異常絞扼反射
舌根や咽頭部などへの刺激により誘発される。普通嘔吐物を伴わない。
移植片対宿主病
GVHDともいう。ドナーのリンパ球が原因でレシピエントに症状をもたらす。慢性GVHDでは口腔乾燥感や扁平苔癬様病変を生じる。
異所萌出
永久歯が萌出する際に、先行乳歯以外の歯根を吸収しながら萌出すること。特に上顎第一大臼歯で多くみられる。
鋳巣
鋳造体に生じる孔状の鋳造欠陥。引け巣とブローホールがある。
イタイイタイ病
富山県で発生した、カドミウムを原因物質として発生した公害病。易骨折性を示す。
Ⅰ型アレルギー
即時型アレルギーともいう。IgE抗体と結合した好塩基球や肥満細胞がヒスタミンやセロトニンを産生することによる。花粉症やアナフィラキシーショックなどが該当する。
一次救命処置
救命処置のうち、医療従事者以外も行えるもの。
一次固定
支台歯どうしを連結するとき、固定性の補綴装置(ブリッジなど)によって連結固定するもの。可撤性の補綴装置によるものを二次固定という。
イメージングプレート
デジタルエックス線装置の一つ。検出器にレーザー光を当てることにより画像を形成する。
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)
旧・薬事法。医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、指定薬物の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的としている。
E-ライン
審美性の評価に用いられる、鼻尖とオトガイ部再突出点を結ぶ直線。エステティックラインともいう。
医療過誤
医療事故のうち、医療従事者に過失が存在するもの。
医療事故
医療従事者の過失の有無は問わず、医療施設における人身事故一切を指す。医療行為と関係しないものを含む。
医療廃棄物
医療行為に関連して、医療施設から排出される廃棄物。
医療法
医療を受ける者による医療に関する適切な選択を支援するために必要な事項、医療の安全を確保するために必要な事項、病院、診療所及び助産所の開設及び管理に関し必要な事項並びにこれらの施設の整備並びに医療提供施設相互間の機能の分担及び業務の連携を推進するために必要な事項を定めること等により、医療を受ける者の利益の保護及び良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を図り、国民の健康の保持に寄与することを目的としている。
入れ干し
鋳こまれた後に鋳造体に欠損がある鋳造欠陥。金属の量が不足することによる。
in situ ハイブリダイゼーション
相補的な配列を持つ核酸同士が結合すること(ハイブリダイゼーション)を利用し、遺伝子やその産物であるmRNAを、それらが本来ある場所(in situ)で検出する方法。
インスリン抵抗性
膵臓からインスリンが血中に分泌されているにも拘わらず、標的臓器のインスリンに対する感受性が低下し、インスリンの作用が発揮できない状態。
インターオクルーザルレコード
歯や歯列どうしの位置関係の記録。ワックスやシリコーンゴムなどが用いられる。
インターロイキン
サイトカインの一種。インターロイキン1、インターロイキン6は炎症性サイトカインと呼ばれる。
インテグリン
RGD配列を有する細胞外マトリックスに接着する接着分子
咽頭期
嚥下のステージのうち、嚥下反射が起こり食物を咽頭から食道に送り込む時期
咽頭扁桃
咽頭鼻部に存在するリンパ組織。肥大するとアデノイドとなる。
イントロン
DNAから転写されたRNAの成熟にあたり、スプライシングで除去される部位
インフラバルジクラスプ
クラスプの維持腕が歯根側から維持領域に達するもの。反対に、維持腕が歯冠側から医事領域に達するものをスープラバルジクラスプという。
インプラントアンカー
歯槽骨や顎骨にスクリューを固定し、歯を移動するときの固定源とするもの
[ウ]
Widal(ヴィダール)反応
チフス、パラチフスの感染の評価に用いられる。
ウィルソンの彎曲(ウィルソンカーブ)
左右側大臼歯の頬舌側咬頭頂を連ねてできる側方彎曲
ウェッジ手術
最後方臼歯遠心部の深い歯周ポケットに対し、結合組織塊を除去し歯周ポケットを消失させる手術
ウェットドライライン
下口唇の乾燥している部分と湿っている部分の境目。上顎前歯の切縁がこの内側に位置するのが審美的に理想とされる。
ウェットボンディング法
コンポジットレジンの接着技法のひとつ。エッチング後水洗し、完全乾燥させずにブロットドライを行うのが特徴
ウォーキングプリーチ
変色した失活歯に対し、根管充填ののちに髄室に30%過酸化水素水と過ホウ酸ナトリウムの混合物を填塞して漂白を行う方法
Waters法(ウォーターズ法)
口外法エックス線写真撮影法の一種。上顎洞や眼窩の観察に優れる。
ウォッチワインディング法
手用ファイルの動かし方の一つ。時計のネジを巻くような往復運動により根管を拡大する。
牛海綿状脳症(BSE)
異常プリオン(感染性蛋白質)が神経組織等に蓄積する伝染病。狂牛病ともいう。
齲蝕円錐
エナメル質う蝕の小窩裂溝ではエナメル象牙境を底面に、平滑面ではエナメル象牙境を先端にした形となる。象牙質齲蝕では、どの面でもエナメル象牙境を底面とする形となる。
齲蝕象牙質外層・内層
外層は多菌層、寡菌層、先駆菌層が、内層には透明層、混濁層、生活反応層がある。
打ち抜き像(punched-out lesion)
骨が打ち抜かれたように小円形透亮像を示すもの。多発性骨髄腫などでみられる。
うっ血
局所において静脈血が停滞し、組織内の静脈血が増加した状態
うなずき嚥下
嚥下障害に対する直接訓練の一つ。頭部屈曲位で嚥下をさせる。
ウロビリノーゲン
ビリルビンの代謝により産生される。一部は尿から排泄される。
[エ]
エアベント
鋳造の際に、鋳型の通気性改善を目的として設けられる通気孔
永久ひずみ
材料に応力を加え、それを解除した後にも材料に残留するひずみ
エイコサノイド
アラキドン酸から合成される脂肪酸誘導体の総称。プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンがある。
HLA(ヒト組織適合性白血球抗原)
自己と非自己を認識する抗原。臓器移植の際の適合抗原でもある。
栄養サポートチーム(NST)
個々の患者に合わせた栄養管理を目的として結成される多職種集団。それぞれの職種の専門知識や技術によって支援を行う。
A-aDO2(肺胞気動脈血酸素分圧較差)
肺胞と動脈血の酸素分圧の差。加齢により開大する。
エーカースクラスプ
咬合面レスト、鉤体部、頬側腕、舌側腕で構成される鋳造鉤。もっとも一般的な鋳造鉤である。
A型肝炎ウイルス
経口感染する肝炎ウイルスのひとつ。RNAウイルスであり、ワクチンが存在する。
エキソン
mRNAにおいて、タンパク質のアミノ酸配列のコードにかかわる部分。スプライシングで残される部分でもある。
エクスターナルコネクション
インプラント体とアバットメントの連結様式。インプラント体の外側にアバットメントの連結部が嵌合するもの
壊死性歯周疾患
歯周疾患の一種で、歯肉の壊死と潰瘍形成を主な症状とするもの。口腔の不潔、免疫低下、喫煙、ストレスなどがリスクファクターとなり、強い口臭や疼痛が認められる。
A/G比
血清中におけるアルブミン濃度とグロブリン濃度の比率。A/G比の低下は感染症や肝疾患、ネフローゼ症候群、自己免疫疾患などを疑う所見となる。
SNA角、SNB角、SNP角
セファロ分析における計測項目で、それぞれSN平面と直線NA、SN平面と直線NB、SN平面と直線N-Pogのなす角度である。SNAは上顎骨の前後的位置を、SNBやSNPは下顎骨の前後的位置を示す。
SLO
ストレプトリジンOともいう。化膿レンサ球菌感染症の診断に用いられる。
SCC
腫瘍マーカーの一種で、扁平上皮癌において血中に増加する。
SDS(self-rating depression scale)
自己記入式の抑うつ評価尺度の一種。うつ病の評価に用いられる。
SPA要素
義歯の人工歯の選択に用いられる考え方。患者の性別(sex)、性格(personality)、年齢(age)からなる。
エックス線管
エックス線を発生させるための真空管、焦点、陽極と陰極から構成される。
エッチング
機械的嵌合や接着剤のぬれ性の上昇を目的として、エナメル質や象牙質の表面にリン酸などの酸を塗布して水洗・乾燥させる処置
ADL
日常生活動作ともいう。歩行、座位、摂食、食事、入浴、排せつ、更衣、整容などが該当する。評価法にはFIMやBIがある。
エナメライシン
マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)の一種。エナメルタンパクの一種であるアメロゲニンを分解する。
エナメル質形成不全
歯の発育段階において、何らかの理由でエナメル質の外形や構造に異常が生じたもの。原因として熱性疾患、栄養障害、先行乳歯の外傷や炎症、フッ化物の過剰摂取などがある。
エナメル小柱
エナメル質を形成する構造。横断面は鍵穴状を呈する。
エナメル上皮腫
歯原性上皮を由来とする歯原性腫瘍。病理組織像ではエナメル芽細胞や星状網類似の細胞が認められる。
エナメル紡錘
エナメル象牙境付近に存在する、象牙芽細胞突起がエナメル質の組織に入り込んだ構造。
エナメルマトリックスタンパク質
歯根の発生時に内エナメル上皮細胞から分泌されるタンパク質。歯周組織再生療法では、ブタの歯胚から抽出したものを用いる。
NLA
ドロペリドールとフェンタニルを併用して行う麻酔法。
NK細胞
リンパ球の一種で、自然免疫において感染細胞やがん細胞などの破壊を行う。抑制性レセプターを有する。
NYHA分類
心機能の分類の一種。患者の日常生活における自覚症状を問診によって聞き取る。
APF溶液
リン酸酸性フッ化ナトリウム溶液ともいう。フッ化物歯面塗布の薬品として用いられる。
エピタキシー
結晶が他の結晶表面に結晶方位をそろえて成長すること。石灰化の機序を説明する一説である。
A-B平面角
顔面平面とAB平面のなす角度。顔面平面に対してA点がB点より前方にある場合をマイナスとする。
FGPテクニック
補綴装置の作成法の一つで、解剖学的対合模型と機能的対合模型の2種類の対合模型を用いる。咬合器は専用のものを用いる。
Fcレセプター
免疫グロブリン(抗体)分子のFc部位に対する受容体
Ebner線
象牙質の成長線の一つ。4μm間隔で形成される。これが強調された(20μm間隔)ものがAndresen線である。
エマ―ジェンスプロファイル
天然歯や補綴物の歯肉溝内から歯頚部1/3までの立ち上がりの形態。クラウンの生物学的要件に関係する。
MAF
根管形成において、根尖部の最終拡大号数に相当するファイルの太さ。マスターアピカルファイル
MMSE(Mini-mental state examination)
質問紙による認知機能検査の一種。見当識、記憶、計算力、言語機能などを評価
MTAセメント
直接覆髄、穿孔部の封鎖、歯根尖切除後の逆根管充填などに用いられるセメント
MDP
リン酸エステル系接着性モノマーの一種。ジルコニアの内面処理にも用いられる。
エラスチン
弾性線維を構成する主なタンパク。グリシンを1/3含むが、ヒドロキシリシンが存在しない。
エリスの分類
永久前歯の外傷の分類のひとつ。
LDH
乳酸脱水素酵素、LDともいう。細胞の破壊にともない血中に出現する逸脱酵素の一つ。
LD50
50%致死量。動物実験によって求められ、50%の個体が死に至る薬物量。ED50(50%有効量)とともに安全域(治療係数)の計算に用いられる。
Er:YAGレーザー
固体レーザーのひとつ。水に対する吸収率が高く、硬組織の切削も可能。
鉛管現象
四肢の筋肉が緊張状態のとき、それを進展・屈曲しようとすると抵抗を感じる状態。麻薬性鎮痛薬の急速投与で生じる可能性がある。
嚥下の意識化
口腔内の食物の位置、咀嚼リズム、食塊形成を意識して嚥下を促す。水分でむせが生じやすい場合に有効。
円周ファイリング
根管壁全体をKファイルやHファイルでかき上げて形成すること。根管壁のフレアー形成が可能となる。
延性
応力が加わると伸びる性質。伸びともいう。金属で大きい値を示す。
エンテロトキシン
腸管毒とも呼ばれる。黄色ブドウ球菌などが産生し、下痢や嘔吐を起こす。黄色ブドウ球菌のエンテロトキシンは耐熱性である。
エンドサイトーシス
粒子や分子を細胞内に取り込む現象。飲作用と食作用に分けられる。
[オ]
OE法
経口的経管栄養法の一種。経口摂取が不可能なときに、食事の時にチューブを飲み込んで、先端を食道まで挿入し、栄養剤を注入し、それが終わったら抜去する。
横隔神経
横隔膜の運動を支配する神経のひとつ。麻痺すると呼吸が障害されるため、頸部郭清術では切除せずに保存する。
横紋
エナメル質の成長線のひとつ。4μm間隔でみられる。
オキシタラン線維
幼若な弾性線維と考えられている。
オクルーザルインディケーターワックス
咬合の接触状態や早期接触、咬頭干渉の評価に用いられるワックス。
オステオカルシン
象牙質、軟骨、セメント質、骨に存在するタンパク質。Gla残基を有するGlaタンパク質である。
Osler病
毛細血管の拡張、反復性出血を主徴とする遺伝性疾患。検査では出血時間の延長やRumpel-Leede試験陽性を示す。
オッセオインテグレーション
インプラント体と骨との界面で、軟組織を介さずに光学顕微鏡レベルでインプラント体と骨が直接結合していること
オトガイ下三角
左右の顎二腹筋前腹と舌骨体部に囲まれた領域。オトガイ下リンパ節が存在する。
オトガイ形成術
オトガイの後退や突出に対し、オトガイ部の削除や骨移植などを用いて形成する方法。下顎骨の骨切りと併用することも多い。
オトガイ結節
下顎骨体部外面の左右に存在する結節
オトガイ神経
下歯槽神経がオトガイ孔を通って下顎骨の前面に出たもの。オトガイ部や下唇の皮膚に分布する。
オトガイ唇溝
下唇の下側とオトガイ部の間を横行する弓型の溝。無歯顎患者では不明瞭になる。
オートクリン
自己分泌ともいう。細胞が分泌した物質が、その細胞自身にはたらくことをいう。
オートファジー
真核細胞が、自己の細胞質成分や細胞内小器官を分解・再利用するシステム
オーバーインスツルメンテーション
根管処置の際に、根尖孔をこえた器具の操作をしてしまうこと。根尖孔の破壊やフレアアップの原因となる。
オーバーオールレシオ
トゥースサイズレシオのひとつであり、下顎12歯の歯冠幅径の総和と上顎12歯の歯冠幅径の総和の比率で算出される。
オーバーコレクション
動的矯正治療の際に、後戻りを予測してあらかじめ多めに移動しておくこと
小幡英之助
日本最初の歯科医師といわれる。医術開業試験に初めて「歯科」を選択し合格した。
オーバーデンチャー
残存歯の歯根を義歯床で被覆する形態の義歯。支台装置としては根面板のみならず、アタッチメントやインプラントも用いられる。
オフィスホワイトニング(オフィスブリーチ)
診療室において行う歯の漂白。過酸化水素と二酸化チタンなどの光触媒を用いて漂白を行う。
オフセット配置
インプラントを3本以上埋入する際に、同一直線状に配置しないように唇舌方向にずらして埋入する方法
オプソニン
血漿や体液中に存在する、細胞や微生物と結合して食作用を受けやすくする因子。抗体(IgG)や補体のC3bがオプソニンとしてはたらく。
オープントレー法
インプラントの上部構造の印象法のひとつ。クローズドトレー法と比較して印象精度はいいが操作が煩雑であるという特徴を持つ。
オベイト型ポンティック
ブリッジのポンティック形態のひとつで、卵状の基底面が顎堤粘膜の凸面に入り込む形態のもの。歯間乳頭の再現に優れるが、基底面の清掃性に劣るので基底面には陶材を用いる必要がある。
オペーク陶材
陶材焼付冠において、金属色の遮断を目的として用いる陶材
オーラルジスキネジア
舌、口唇、下顎の無意識、反復する不随意運動。パーキンソン病治療薬や抗精神病薬の副作用として生じることもある。
オーラルスクリーン
口唇の機能を回復させるため、口腔前庭に挿入するプラスチックまたは軟性レジン製の装置。口腔習癖の改善や筋機能訓練に用いられる。
オーラルフレイル
高齢者の歯科口腔機能の虚弱。サルコペニアが大きくかかわる。
Oリングアタッチメント
根面アタッチメントのひとつで、ゴム製のフィメールとメールからなる。メールの頸部にOリングが適応することで維持力を発揮する。
オルタードキャストテクニック
模型改造印象法ともいう。部分床義歯において、解剖学的印象で作成した模型の遊離端欠損部を切除し、欠損部を機能印象に置き換えた模型を作成する。欠損部の印象はシリコーン印象材や印象用ワックスなどを用いる。
オルブライト症候群
McCune-Albright症候群ともいう。骨の線維性異形成症、皮膚・粘膜のカフェオレ斑、女性の性的早熟を三兆候とする。
オンコサイト化生
Warthin腫瘍などでみられる。加齢により導管上皮でみられることもある。